CDに投票券をつけた理由、曲のヒットを狙う理由「僕らの音楽」 ゲスト秋元康
投稿日: 2012/01/22 カテゴリー: AKB48, 秋元康 | Tags: akb48, 秋元康, 僕らの音楽, 後藤正文 CDに投票券をつけた理由、曲のヒットを狙う理由「僕らの音楽」 ゲスト秋元康 はコメントを受け付けていません2012年1月20日放送 僕らの音楽 OUR MUSIC 8 より
出演:後藤正文さん(ASIAN KUNG-FU GENERATION) 秋元康さん
秋元康さんが考える「メジャー」
秋元さん | ぼくは「ザ・ベストテン」って番組の構成をやってて、ある時に漁村に行ったんですよ。 |
後藤さん | はい。 |
秋元さん |
それで漁村の港のスピーカーみたいのが(音が)割れる様な。 あの、あそこから、田原俊彦さんの「NINJIN娘」が流れてたんですよ。 「メジャーとはこれだ」と。 |
後藤さん | (笑) |
秋元さん |
だからぼくらは、たとえば、AKB(48)でもなんでもレコーディングして、たとえば、えー‥…
ディレクターとかミュージシャンとかは、「秋元さん、聞いてください。このベースかっこいいでしょ」とかって言うんだけど、それは”JBL”とかああいうね、スピーカーで「ガーン」て聞いたら「おおいいね」とかなるけど。 「いや、わかったわかった」と。「一番ちっちゃいラジカセもってきてくれ」と。「それで聞かしてくれ」っていうのが僕の中にはあるんですよ。 |
後藤さん | なるほどねー。 |
秋元さん | だからつまり、全然それはアーティストを否定してるんではなくて、僕がやってきた事がきっと、テレビで(音の)バランスが悪かったり何でも、それでも楽しめる、要するに「タフなエンターテイメント」なんだよねきっと。 |
CDというメディア、CDに投票券をつけた理由
後藤さん |
AKB(48)が「投票権」つけたじゃないですか。 これってたぶんもう、いろんなところで、いろんな人が、いろんな事言ってると思うんですけど。 ぼくはある意味では、その「もう、ここまできた」っていうか、CDはやっぱり「データのコピーを入れてる」から、いつかただの入れ物になる事は、もう明白だと思って。そのあたりの、その、たとえば音楽とメディアみたいなものって、秋元さんはどういう風に見てるのかなって、すごい‥… |
秋元さん |
あれねえ、たぶんねえ、あの、みんなの評価と、僕がやり始めた時の気持ちがまるで違うんだよね。
みんなが結果論として「CDの売れない時代に付加価値をつけた」と。 |
後藤さん | うんうん |
秋元さん |
ね。それが、たとえば卑怯であれ、なんであれ、付加価値をつけて「CD」って物が、こういう形で‥売れない時代に、こういう形でやったのかと。 つまり「CDはグッズ化していくんだ」と。 あのー、小室哲哉さんと話をした時は、小室さんは「グッズ化してって、これおもしろいですよね」って言ってくれたんですけれども、あのまあそういうグッズ化っていう‥「ああ、なるほどなあ。そういうことなんだ」と |
後藤さん | なるほど |
秋元さん |
で、むしろ、一番始めスタートした時はもっと、そんな先のこと、たとえば、AKB(48)の劇場作った時も「これからのライブ時代」を見越してたわけでもなんでもなくて、面白そうだからやった。
同じように、まだそんなにファンもいなくて。あのー、みんなその度にさあ、例えば僕が選抜メンバーを作ると、もうみんなに言われるわけ。「なんで、秋元の目は節穴だ」と「なんであの子を入れないんだ」とかね。 それで、野球のね、あのオールスターみたいに「ファン投票で作ろうと、選抜を」と思ったんですよ。 それがもう、ただそれを、誰でも投票できるようにすると、もう滅茶苦茶になっちゃうのね。 なので、そのー「ファンだという証明」が。 |
後藤さん | なるほど |
秋元さん |
で、それをスタートしたんだけども、やっぱりこう、だんだんそっちが喧伝されてって、なんかこうAKB(48)といえば、そのーなんかね。そのー「キャラクター物のスナックお菓子」みたいに、なんかこう「本末転倒じゃないか」と。
つまり「そっちの特典が面白いんであって、ただCDは付いてるだけじゃないか」っていう話もあるんだけど、でも全然そんな事はなくて。つまりAKBは何をやりたいかと言うと、一番その「面白い事をやりたいだけなんだ」と。 |
話題は、「曲のヒットを狙う理由」へと‥…
後藤さん |
まあでもそんなに、なんか、あの「売れ線」とかって、‥ 売れ線狙って書けたらすごいと思っちゃいますから‥ |
秋元さん |
(笑)いやあの、どうなのかな。 でもそこは‥ |
後藤さん |
狙ってるんですか? 実際。 それはすごく気になる。そこまでやっぱり‥… |
秋元さん |
いやあ、それは、あのー、 それが「指命」だからね。 |
後藤さん | なるほどねー |
秋元さん |
だから、それは、みんなの、 その、たとえば、まずはメンバーだよね。 メンバーにヒット曲を作ってあげないと、メンバーは「次の夢」に行けない訳じゃないですか。 |
後藤さん | なるほど |
秋元さん |
そこで「ヒット曲があるアイドルグループ」だから、バラエティーにも呼んでもらえたり、ドラマに呼んでもらえる訳だから。
そのためには、そこの、まず僕の責任としては、いわゆる「あ、これはキャッチーなメロディーだな」とか、「これは今の時代にいいな」とか、「今この時代に”アコギ”から入るのがいいな」とかっていうことを、考えますよね。 |
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