CDに投票権がつかない理由への考察

22thシングル選抜総選挙より

そろそろ、世間のほとぼりも冷めてきたので、投票権とそれにまつわる話について。
「投票権がつかない事は差別だ」という声に、ちょっと違和感を感じたので。


 
4月4日、AKB48 27thシングル 選抜総選挙についての概要が発表されました。

投票権がついていたのは、シングルの通常盤CD封入 投票シリアルナンバーカードと、ほか、有料サービスに加入している会員に対し、1票づつ、という事で、昨年の総選挙とほぼ同じですね。

◆投票権◆
①AKB48 26thシングル「真夏のSounds good !」通常盤CD封入 投票シリアルナンバーカード
②AKB48ファンクラブサイト「二本柱の会」会員
③AKB48 Mobile会員
④AKB48公式スマートフォンアプリ会員
⑤AKB48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員
⑥AKB OFFICIAL NET会員 
⑦SKE48 Mobile会員
⑧SKE48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員
⑨NMB48 Mobile会員

今年、新規に追加された投票権は

④AKB48公式スマートフォンアプリ会員
⑥AKB OFFICIAL NET会員 
⑧SKE48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員
の部分。

噂されていた「姉妹グループのCD」には、投票権はつきませんでした。
個人的には、つかないだろうなと思っていたので、まあ、納得の結果です。

※ここでは「投票権」と表記します。公式サイトと同じ表記に準じます。
CD以外には券がつくわけではなく、投票する権利なので「投票権」という表記ではないかと思われます。


投票権付き AKB48 26thシングル 「真夏のSounds good !」

今回の「姉妹グループ発売のCDになぜ総選挙の投票権がつかないのか?」という話題に対しての、つかない事への不満というのが
「全姉妹グループが参加する選挙なのに、投票する為には応援する姉妹グループのCDではなく、AKB48のCDを購入しなければならない」
という、ファン心理としては納得しかねる行動をしなければならない、という部分なのも、まあわからなくもない。
(選抜総選挙の投票が出来るCDには、各姉妹グループのメンバーは選抜されているので、全く無関係なCDという訳でもないのですが。)

ただ、これに関して言えば、この総選挙というのはあくまで

“キングレコードから発売される「AKB48 27thシングル」を歌う選抜メンバーをファン投票できめるイベント”

である以上、もうしょうがない部分ではあるんですね。
なにせ、キングレコードのお祭りですから。


 
あくまで、定義が「AKB48の27thシングル曲の選抜メンバーを投票で決める」である以上、他社から発売されている、姉妹グループのCDにも投票権をつけろというのは無理な話です。
「AKB48 27thシングル」を発売するのはキングレコードなので。

※ちなみに
AKB48の場合はレコード会社が「キングレコード」
SKE48の場合はレコード会社が「エイベックス」
NMB48の場合はレコード会社が「よしもとR&C」

もし仮に、姉妹グループのCDに投票権をつけるとしたら、

  • CDに投票券をつける為のすべてのコスト
  • 総選挙にまつわる広告費
  • 武道館等、会場や、イベントを運営する為の経費
  • AKB48の27thシングル曲の版権(利益配分)

等の問題を、各社、頭を突きつけて、クリアにしなくてはならないんですね。
そうなると、もう、商取引の世界の話なので、簡単に投票権を1口つければいい、という話ではなくなってきます。各社の駆け引きの話になってしまいます。
 
ON DEMAND月額見放題会員などの有料会員サービスに投票権がついているのは、それが入会させる為の特典として有効だからでしょう。そして、それに対しての報酬についての契約の折り合いもついている、と。(主要取引先にも名を連ねていますしね)
AKB48のCDを購入しなくても投票できるように、という配慮もあるかとは思います。

 
おそらく、姉妹グループ所属の各レコード会社としては、投票権をつけるよりはメンバーを参加させるだけのほうが、メンバーが選抜にはいれば報酬が発生するし、姉妹グループの名前のいい宣伝にもなるのでそっちの方を選ぶでしょう。

なので、今回のCDに投票権がつかない理由としては、これで話が終わりそうなものなのですが、それでもまだ話がくすぶっている、という事は、そんな事はわかっているけど、納得いかない、という部分なんでしょうね。


SKE48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題

確かに、過去3回の総選挙を振り返ると、総選挙の投票権がつくAKB48のシングルの販売時期にぶつけるように、姉妹グループ・AKB48派生ユニットのCDの発売があるようです。

投票に参加したい人間にしてみれば、勘弁してくれよ、という部分でしょうかw。
やはり、資金面での割り振りがありますからね。

推しのグループ、推しのユニットの初動売り上げも出来ればのばしてあげたい。ファンの心理としては当然です。
しかし、総選挙の順位も出来るだけ上げてあげたい。

ここが、特に姉妹グループのファンの方の場合、ファンでもないAKB48のCDを買わなければ、自分の推しにたくさん投票できない、というジレンマに苦しむところなのでしょう。

では、なぜ各レコード会社がその辺を配慮して販売日程を決めてくれないのか?
そんなこと、知った事ではないからですw。他社のイベントですからね。
どちらかというと、総選挙に集中されるより、自社のCDを買ってもらいたい。


NMB48 Mobile

姉妹グループのCDに投票権がついてこそ、同じ条件で戦えるのではないか?という声もありますね。

しかし、ここで始めの話に戻るのですが、
この総選挙は、あくまで”キングレコードから発売される「AKB48 27thシングル」を歌う選抜メンバーをファン投票できめる為だけの”イベント”なんですね。

つまり、「AKB48 27thシングル」を誰に歌ってほしいのか?とファンが投票するイベントです。
しつこいですが、いちレコード会社のお祭りなのです。

グループ全体の、女の子やグループ自体の格付けをする事が本来の目的ではないんですね。
いいかたは悪いですが、たかだか次のシングル曲を歌う人を選ぶだけのお祭りです。

この総選挙が、すでにそれだけの意味を越えて、すべてのグループに所属している女の子達の、人気や順列、個人の芸能活動に大きく影響するイベントとなってしまった事は事実ではありますが、それはあくまで後付け、結果に過ぎないのです。

投票したい人に取っての平等は、既にAKB48のシングルを購入しなくても、有料会員に入会する事で投票権を得られるようにはしてあるので、いちレコード会社のイベントにしては便宜が図られている方だと思います。

有料会員では、複数の投票権が取得しづらい、という意見もありますが、そもそも一人が複数投票する事は制限もしていないですが、推奨もしていないので、あくまで個人の考え方につきるような気がします。

キングレコードのCDに投票権がつくのは、そりゃ、複数買ってくれたらうれしいですからね、イベント主催者としては。
なので、他の姉妹グループが枚数制限なく投票権を取得できるようにするには、なにかCD以外の販売物に特典としてつけてもらえるように、各企業等に、ファンがアプローチしていくしかない。


僕らの音楽 OUR MUSIC 8 より

では、なぜ投票権をつけられない、キングレコードのイベントに、他レコード会社の姉妹グループのメンバーがノミネートされているのか?

これは、秋元康氏が、インタビューでも発言しているとおり、

まだそんなにファンもいなくて。
みんなその度に、例えば僕が選抜メンバーを作ると、もうみんなに言われるわけ。
「なんで、秋元の目は節穴だ」と
「なんであの子を入れないんだ」とかね。

それで、野球のね、あのオールスターみたいに「ファン投票で作ろうと、選抜を」と思ったんですよ。
それがもう、ただそれを、誰でも投票できるようにすると、もう滅茶苦茶になっちゃうのね。なので「ファンだという証明」が。

あれみんなCDだけだと思ってるんですけど、CDだけじゃなくて、
CDでも 携帯のファン‥(公式モバイル)でも、ファンクラブでも、
なんか「AKBのファンだ」というあれがあれば、投票できるっていう事なんですよ。

(2012年1月20日放送 僕らの音楽 OUR MUSIC 8 より)

という発想から生まれたものなので、姉妹グループが総選挙に参加するのは、秋元康氏としては当然の事なのではないかと思います。同じグループ内の話なので。


トガブロより

では、なぜ選ばれた姉妹グループのメンバーが、他社のレコード会社のシングルに参加し、歌う事が出来るのか?

それは、参加させた方がメリットがあると、各社の意見が一致しているからなのではないかと思われます。

AKSにとってみれば、姉妹グループも発展させたい。
地元に根付いた活動だけでいいのであれば、参加させないと思います。
発展させたいからこそ、知名度を上げる為に参加させる。
48グループに所属する女の子達に、平等にチャンスを与える為でもあると思います。

女の子たちの最終目的は、ひとり立ちをすることなので、やはり全国区のイベントに出ることは、地元以外でもにファンになってもらう大きなチャンスなのですね。

そして、個人のファンだけではなく、これだけ世間に注目されているイベントで名前が出る事で、業界の人にも目をつけてもらえる大きなチャンスです。
さらに上位に上がる為にアピールすることは、グループを卒業した後も芸能界で生きていく為には必ず出来なければ行けない事。夢に近づく為の練習にもなっているのではないでしょうか。

一方、「エイベックス」「よしもとR&C」にしても、所属グループの中から選抜に選ばれれば、当然グループ自体も話題になる訳で、自然と宣伝される事になり損はない。おそらく参加する事で報酬も発生しているでしょう。

そしてキングレコードにとっても、当然姉妹グループに投票したい人からの売り上げが見込めるため、他社に報酬を払ったとしても、メリットの方が大きい。

なので、そもそも総選挙に姉妹グループが参加する事自体に疑問があるのであれば、各レコード会社に参加させないように働きかけるか、総選挙には参加せず投票自体をしないか、という選択肢になるかと思います。


 

この、総選挙の参加と同じように、AKB48主体のコンサートや握手会に、姉妹グループを参加させることに関しても、あまりいい思いをしない、という声も聞きます。

AKB48のイベントへの参加が優先され、姉妹グループのイベントが延期になったり、AKB48の握手会が優先され、地元でのイベントにメンバーが参加しなかったり、公演を欠席したりという事になるからのようです。

ファン心理としては、わからなくもないですが。

しかし、しつこいですが、「地元に根付いた活動だけでいいのであれば、参加させない」と思います。
そして、各姉妹グループのイベントには、それぞれスポンサーがついているので、自社のイベントに参加させずAKB48のイベントを優先させる事を許可するという事は、その方がメリットが大きいと判断しているからでしょう。

しかし、その分を取り戻すかのように、毎週のように握手会を行うなど異常な事態になっているのも事実ではあります。
地元でのイベントとの兼ね合いで、多忙になりすぎ、メンバーの体に負担がかかりすぎることを心配する声もあります。

これは、握手会の主催者であるレコード会社のスケジュール組みに問題があるので、解決しなければならない今後の課題でしょう。しかし、スポンサーであるレコード会社の意向を完全に無視し、AKS側が主導権を握ってスケジュールを管理する事はおそらく難しいと思います。

これも、ファンがレコード会社に直接訴えていかなければ行けない部分かと思います。
顧客の声には、レコード会社も動かざるを得なくなる時が来ると思うからです。


 
長々と書いてしまいましたが、投票権について、個人的な見解を述べさせていただきました。
おそらく、投票権がつかないことで不満を感じられるのは、こういった理屈よりも、もっと生理的な差別感を感じられての意見が根底にあるかもしれません。

それに関しては「AKBグループ」としてのシステムを、どう受け取るか、という考え方の違いで大きく変わってしまう部分なので、それに関しては、いつか機会があれば書いてみたいと思います。

 
 
関連ページ:

CDに投票券をつけた理由、曲のヒットを狙う理由「僕らの音楽」 ゲスト秋元康

チャンスの意味
「残念ながら平等はないです」秋元康氏からの答え
「光宗さんはゴリ推ししているんですか?」秋元康氏からの答え
「チャンスの入り口」と「チャンスの出口」

渡り廊下走り隊7の人事と、野中美郷との関係性についての考察
指原莉乃 VS 乃木坂46 勝手に考察
「GIVE ME FIVE!」とアンダーについての考察

広告